かひ蝶舞

かひ蝶舞

色に輝く橋が融合し

二人は、明るいライトに照らされているロビーで再会を喜び合っている。一月前の思い出が、前日のように蘇っていた。
和也が駐車場に向って歩き出した。そして、優希はそっと右手を彼の左腕に後ろから添えた。
和也はドキッとして、優希の顔に振り返った。
「あっ、これもご褒美だね」
優希は少し舌を出して、首を斜めに可愛らしく傾けていたNeo skin lab 電話
 その仕草に和也は、愛しさを覚えて、胸の奥から熱いものが湧き出した。そして、彼は自然にエスコートをするようにエスカレータを、一緒に降りていた。
 優希は、和也の車のシートに、心が弾んで座った。
「あ~、最初から助手席だね。私、荷物ではないぞ!」
 両手を広げて助手席のダッシュボードをつかみ、優希は頬を擦りつけて、目をうっとりとして囁いている。彼女の仕草は、そこは私の席と主張するようで、荷物から漸く昇格した喜びを表現していた。
和也は、その姿をじっと見守って笑っている。優希の無邪気で天然的な行動は、彼の心を引き込み始めていた。

 暫くすると、車は駐車場から出た。夜の首都高を東京方面に向っている。道は空いていた。きついカーブの少ない横羽線を、和也は軽快にアクセル全開で飛ばしている。車内には、ダイヤモンドがテンポ良く流れていた。
和也は、その頃の流行曲は聞かなかった。若い頃、彼はその曲が好きだった。何か、力を与えられる。だから、その曲を、それまで彼は聞き続けていた。
 和也は、リズムを取って運転をしていた。だが、優希の顔は真っ青だった。彼は心配そうに尋ねた。
優希はスピードが苦手なことを打ち明けた。彼女は遊園地のジェットコースターも苦手だった酒店職位空缺
和也は優希を気遣って、ギアを落とした。そして、のんびりと走る高速も、たまには良いものだった。光の線にしか感じなかった夜景が、二人には普段とは異なる景色に見えている。彼女の顔にも元気が戻っていた。
 車は、芝浦でレインボーブリッジを渡って、お台場で高速を降りた。ライトアップされていた東京タワーと七て、光のショーを演出している。
優希は、その夜景を、うっとりと眺めて心を躍らせた。彼女は、生まれも育ちも佐世保で、海に囲まれた自然の中で、それまで暮らしていた。その街は静かで、夜になると明かりは月と星だけになる。辺りには華やかなところは何もなく、コンビニさえも、車で行かないといけない。人の気配もなく、あるのは虫や蛙の鳴き声だけだった。
 そして、優希の店の従業員は、皆女性だった。それでは、男性と巡り合う可能性も少ない。その街には、彼女に刺激的なものは何もなかった。月に一度ある横浜出張が、彼女に取ってささやかな楽しみだった。しかし、男の知り合いもいない彼女は、夜を持て余していた。高校の先輩の佳子と、たまに中華街をぶらつくことが、彼女には精一杯だった。
 ところが、ずっと憧れていた光あふれる街に、優希は居る。しかも、憧れていた年上の男性の助手席に座っている。思春期の頃に思い浮かべたイメージと同じだった。心の底から、嬉しさが湧き出て、彼女は堪らなかった。時間よ止まってしまえと思った。そして、宝石の色のような光を発する大きな観覧車に、目をときめかせていたDSE獎學金